コシジロウズラシギ
White-rumped Sandpiper
Calidris tuscicollis

■分布:アラスカとカナダのツンドラ北極圏で繁殖し、冬季はチリやアルゼンチンなどの南アメリカ南部に渡る。渡りの途中では様々な種類の湿地で見られる。まれに迷鳥としてヨーロッパ西部やオーストラリアで見られる。
■生態:ツンドラでは森林や湿原地帯に棲み、冬季は南アメリカ南部の淡水および海水の潟、入り江、湿地に棲む。
 <Wikipediaより>

探鳥記
■2019-8-18 九十九里浜
 昨日夜、S.T氏よりコシジロウズラシギの情報をいただいた。最新の図鑑によると、過去に神奈川県と新潟県の2例しか観察記録がないという。床についたが興奮して眠れず、朝4時半に起きて現地に向かった。

 7時過ぎに着いてすぐ海水浴場の有料駐車場の管理員に、「この辺りにカメラマンはいませんか?」と聴いた。「見てはいない」と答えてくれたが、この質問をしたのは私が三人目だとのこと。蛇の道は蛇!

 南北に10km程度浜を探したところ河口で10人程度のカメラマンを見つけた。急いで加わったが、トウネンなどと酷似しており、ベテランに教えて貰ってようやく撮ることが出来た。
 私がこれまでに撮った全野鳥の中で最希少種である。ベテランによると、最後の観察例は13年前だとのこと。

 撮影には苦労した。全く風がない炎天下、ペットボトルの水2本を飲み干して3時間粘った。
 ほとんどが遠方での撮影になったので、コシジロの個体を自信を持って識別することがかなわず、闇雲に似ている個体を撮った結果、トウネン等と間違えて半分以上を捨てる結果となった。
 それでも最後にコンクリート堰堤の上に移動した際、目の前にいたので満足のいく撮影ができた。

 ピーク時には20名を超えるバーダーがいたが、退出した10時半には7名しか残っていなかった。去るときには少し頭痛がして軽い熱中症にかかったと思われた。三時間しか寝ていなかったのも効いていたのだろう。

 一番下に載せた写真は、ベテランに教えられてはじめてコシジロウズラシギと認識した写真である。トウネンよりは体がスマートで嘴が長く、胸と脇腹の短い縦縞がはっきりしている。

 なお、今回[M.Zuiko300/4+1.4X+E-M1X]で初めて本格的に野鳥を撮った。遠方の場合の画像に解像度の劣化が見られるが、これは炎天下のかげろうのせいと考えれば解像度にも満足できるし、飛び出しの鳥にAFが追従したのには大いに満足であった。

主要更新
◆'19-8-18:本欄新設
■2019-8-18 (九十九里浜) (M.Zuiko340/1.4X/E-M1X(840mm相当)) 面積削減:上から1/8x3,1/6x2,1/3,1/2x2。
















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