ソリハシセイタカシギ
Pied Avocet
Recurvirostra avosetta

■分布:ヨーロッパ、黒海沿岸から中央アジア、アフリカの一部で繁殖し、ヨーロッパ南部、アメリカ、インド西部、中国南部で越冬。
 日本では数少ない旅鳥または冬鳥として北海道、九州、沖縄島、石垣島で記録がある。
■生息地:干潟、埋立地の水たまり。
■見られる時期:
  @AB4・・・・・・JK

探鳥記
■2017-6-7 木更津市長須賀
 一昨日情報をお知らせした知人が本日現地を訪れたところ、20人のカメラマンが探してもソリハシは現れなかったとのこと。渡去したか、あるいは一時的に移動したのかは、現時点で不明である。

■2017-6-5 木更津市長須賀
 舳倉から帰ってまもなくの5月中旬、ソリハシセイタカシギが木更津にいると聴いた。ただ、150人以上のカメラマンが集まってイザコザが発生したとの噂があったので、行くのを躊躇していたところまもなく飛び去ったと聴いた。

 この話はしばらく忘れていたが昨日、知人から「一昨日に撮った」との連絡をいただいた。ネットを探すと、木更津駅の近くの蓮田だとあった。
 本日5時起きで中央道から首都高を飛ばした。この時間だとまだ渋滞は全く発生していない。
 6時45分に現地に着いて、山勘で蓮田を探した。小さな蓮田を見つけたが、そこにはセイタカシギが一羽しかおらず、それを撮しているカメラマンが一人だけいた。聴くとソリハシはまだ見ていないという。渡去したかとあせった。

 そのうちに蓮田を丹念に眺めている地元の老人に出会った。聴くと少し離れたところに、まだ少し蓮田が残っているという。
 歩くと数百mの距離だったが、周辺はみな人の背より高いアシ原になっていたのでまったく見通せず気がつかなかった。

 そこには20 台ほどの車が農道に止めてあり、30人前後のカメラマンが大砲を据えていた。目の前にソリハシセイタカシギ一羽、雛を交えて10羽のセイタカシギがいた。
 ソリハシセイタカシギはほとんどの時間一本脚で立って寝ていたが、私が見守った3時間の間、3〜4回餌採りに蓮田を歩き回った。

 このソリハシは、時折セイタカシギから攻撃を受けていた。その都度、身を低くし、背中の上部を残して水に潜っていた。大切な眼や頭部を隠しているのだと思われる。

■2015-11-7 ナクル湖/ケニア
 本来ヨーロッパ・アフリカの鳥であるが、水鳥は世界を飛び回っていることを改めて認識させられる。

■2014-4-27 鰲鼓湿地森林園区
 ヤイロチョウと合わせて今回の二大目標の一つ。両者の時期的な接点は短く、4月末から5月のヤイロチョウの適期にソリハシセイタカシギが渡去してしまっていることを恐れた。しかし幸運なことに、まだ200羽を超える数が残っていた。探鳥初日なので幸先よいスタートを切った。

 この広大な湿地の一部には他にも十種を超えるシギ・チドリが残っていた。数も多く大いに楽しめたが、さすがに近づくことはできないので写真はイマイチ。

 日本を訪れるシギチドリのほとんどは北半球北部と東南アジアあるいはオーストラリアとの間で渡りを繰り返す。
 ここ鰲鼓湿地にいた種は全てすでに撮影したものだったし、昨年オーストラリアで遇った種もそうだった。外国で見ると懐かしさを覚えると同時に初見じゃないことにがっかりしたりする。

 いっぽう、日本で撮りたくて茨城県と千葉県で懸命に探していたウズラシギが、ケアンズの海岸で十数羽群れているのを見た時には、喜ぶと同時に拍子抜けしたものである。

主要更新
◆'14-5-12:本欄新設
■2018-11-28 (スワン・レイク/デリー近郊/インド) (Nik556PF/1.4X/D500(1050mm相当)) 面積削減:上から1/8,1/6,1/12。







■2017-6-5 (木更津市長須賀) (Nik540FL/1.4X/D500(1050mm相当)) 面積削減:上から3/4,2/3,2/3x2。








 ・ (Nik340PF/1.4X/D500(630mm相当)) 面積削減:上から1/4、1/6。




 ・  <身を沈めてセイタカシギの攻撃をいなすソリハシセイタカシギ>   毎秒10枚撮影の威力!



■2015-11-7 (ナクル湖/ケニア) (Nik200-500/D7200(750mm相当)) 面積1/12に削減。<右はアカアシシギ>





■2014-4-28 (鰲鼓湿地森林園区/台湾) (Nik540/D7100(750mm相当)) 面積削減:上から1/8,1/4x2。






 ・4-27  (Nik540/D7100(750mm相当)) 面積削減:上から1/6,1/4,1/2。






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