オオセッカ
Marsh Grassbird
Helopsaltes pryeri


 希少野生動植物種に指定されている絶滅危惧種。
■分布:ウスリー、中国東北部で繁殖し、中国中部で越冬する。
  日本では現在、青森、秋田、茨城、千葉で繁殖するが局地的。秋田、青森では夏鳥、茨城、千葉では留鳥または夏鳥。
 他に、山形、宮城、新潟、栃木、埼玉、東京、神奈川、静岡、愛知、和歌山、兵庫、香川で記録がある。
■生息地:海岸近くの河川敷や湖沼畔の草原、湿地。特に非繁殖期には明るい処になかなか出てこない。
■本州中部で見られる時期:
  @ABCDEFGHIJK

探鳥記
■2017-7-13 仏沼
 11日間の東北観光旅行の最終日前日と前々日、ここだけで野鳥撮影を行った。

 紹介している冊子によると、仏沼は全国の半分のオオセッカがいるとのことで、本絶滅危惧種の最大生息地である。その説明に違わず、頻繁に出てくれた。特に、ディズプレイフライトを引きも切らず行ってくれたので、大いに楽しめた。

 他の野鳥も豊富なようで、我が家から700km程度遠方だが再訪するに価値のある場所である。

■2012-8-12
 西の洲で出遭ったバーダーにここを教えてもらった。名前の通りコジュリンと、オオセッカ、セッカ、オオジュリンなどがいるらしい。ここはかつてオオセッカを撮影した利根川河畔のさらに下流に位置している処であった。

 1時間ばかり歩き回ったが、結局広いアシ原の縁にはほとんど出てこず、開けた草地の枯れ木に留った個体を遠方から撮影しただけだった。
 撮影時、セッカと思っていたこの個体は、自宅での整理でオオセッカと判明したので、これはこれで成果である。オオセッカは絶滅危惧種で、かつきわめて局在した繁殖地しかないのだから。

■2012-6-10
 絶滅危惧種のオオセッカの出現場所は、知る人ぞ知る青森県仏沼、利根川下流域なので、適期と考えられる6月上旬に訪れた。昨年、同時期にくることを決めたので1年越しの夢実現である。

 4時間たってもおそらくオオセッカと思われる個体を一度撮っただけだった。アシ原は幅広く、近くに来てくれないのも種の特定を困難にしている。出てくる鳥の大半はオオヨシキリで、ときどきヒバリ、コジュリンが混じる。

 帰り際、すれ違ったバーダーに聞いたら、1km先にオオセッカがさえずり飛翔をしているところがあると教えられた。早速行ってみると確かにかなりの個体が顔を出している。それでも近くに来なかったので画質は悪い。

主要更新
◆'22-6-20:英名Japanese Marsg WarblerをMarsh Grassbirdに変更。
◆'12-6-11:本欄新設
■2017-7-13 (仏沼/青森県) (Tam150-600/D500(900mm相当)) 面積1/12に削減。








 ・7-12  (Nik340PF/1.4X/D500(1050mm相当)) 面積1/12に削減。









■2012-8-12 (コジュリン公園/千葉県) うす曇り (Nik540/1.4X/D7000(1050mm相当)) 面積1/16に削減。





■2012-6-10 (利根川下流域) (Nik540/1.4X/D7000(1050mm相当)) 面積1/8に削減。






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