トキ
Crested Ibis
(Japanese Crested Ibis)
(Asian Crested Ibis)
Nipponia nippon

 従来、英名はJapanese Crested Ibisが一般的であったが、日本は結果としてトキを全滅させたのでこの英名を使い続けるのは潔しとしない。
 また、現在のトキは全て中国から移入されたものであるから、Japaneseの名称はそぐわない。幸いWikipediaには二つの別名が併記されているので一方を採用した。
■分布:かつては北海道から琉球諸島までの日本各地のほか、ロシア極東、朝鮮半島、台湾、中国と東アジアの広い範囲にわたって生息しており、18世紀・19世紀前半まではごくありふれた鳥であった。

  日本では東北地方や日本海側に多く、太平洋側や九州ではあまり見られなかったようである。 しかし、いずれの国でも乱獲や開発によって19世紀から20世紀にかけて激減し、朝鮮半島では1978年の板門店、ロシアでは1981年のウスリー川を最後に観察されておらず、日本でも2003年に最後の日本産トキ「キン」が死亡したことにより、生き残っているのは中国産の子孫のみとなった。

 野生では中国(陝西省など)に997羽(2010年12月現在)が生息しているほか、日本の佐渡島において2008年秋から2012年秋までに人工繁殖のトキ計107羽が放鳥されている。

 飼育下では中国に620羽(2010年12月現在)、日本に180羽(2013年4月現在)、韓国に13羽(2011年7月現在)がおり人工繁殖が進められている。

 現在中国に生息している、またかつて日本に生息していたトキは留鳥(ただし、冬季北から南へ移動する漂鳥もいた)であるが、ロシアや中国北部、朝鮮半島など寒冷地に生息していたトキは渡りを行っていた。
 (Wikipediaより抜粋 2013-8)
現在の状況(2017年10月26日)
 2008年から毎年十数羽づつ放鳥された成果が実り、佐渡島では野生下で298羽が生息している。そのうち141羽は野生下で生まれた個体である(トキかわら版[平成29年11月1日第62号]による)。
 なお、放鳥された個体および野生下で生まれた個体の一部には足環が付けられている。現在までに足環のない個体は82羽確認されているが、現時点での生息数は62羽である。私が撮った個体にはすべて足環が付いていたように見えた。
(2017-11-20記)

探鳥記
■2017-11-16〜19 佐渡市
・11-19
 昨晩から全国的に冷え込み、佐渡の山も雪化粧をした。朝は晴れ間も見えて、6時半すぎに餌場に向かうトキを撮影できた。時々小雪が舞う空模様だった。

・11-18
 今日は朝から強風だった。午後になり風も止んで撮影することができた。

・11-17
 前日にねぐらの場所を教えてもらった。その近くで待っていると朝6時40分から45分の間に23羽のトキが飛び立った。ただ、暗くて良い画像にはならなかった。
 ただ、その後は晴れ間が見えたりして絶好の撮影日和だった。かなりのトキに遭遇した。

・11-16
 トキ狙いで佐渡を訪れた。4年前に訪れた時には結局野生のトキは見られなかったので、いつか晩秋に再訪するつもりでいた。

 本日、新潟からフェリーに乗り、15時過ぎに両津港に着いた。すぐ道沿いの左右の畑を見ながら真野にある民宿に向かった。
 間もなく、道路沿いの畑の遠くにトキを見つけた。最初に3羽、もう少し行ったところでさらに3羽見つけた。
 暗いので酷い画質であるが、証拠写真は撮れたのでまずはホッとした。夕食に30分を費やしたのち、民宿に着いたのは闇が迫る6時過ぎであった。

■2013-8-14 佐渡
 事前にトキ保護センターに問い合わせたところ、この時期採餌中の野に放鳥されたトキは背の高い稲穂に隠れてほとんど存在が分からないそうである。
 フィールドでの観察適期は稲を刈り取った後10月末だとのこと。さらに都合の良いことには、この時期は春から夏にかけての繁殖期と違って群れで行動するので見つけやすいとのことだった。

 したがって今回初めての佐渡旅行は歴史探訪と自然を楽しむ目的で訪れた。それでもなお、トキの姿が見たくて「トキの森公園」を訪れた。
 公園では小さな体育館ほどの大きな鳥かごの中に飼われていたトキ三羽の中の一羽をハーフミラー越しに撮った。説明員が雄太と呼んでいた11歳の雄の個体である。
 ハーフミラーなのでトキから人間は見えず、時に数m以内に近づくそうである。

 かごの中での飼育個体なので、ライフリストには加えない。次はフィールドでの野生トキの撮影を目的に訪れようと思う。

主要更新
◆'17-11-16:足環はしているが野生であるので、初見鳥に加えた。
◆'13-8-15:本欄新設(かごの中での飼育個体なので、ライフリストには加えない)
■2017-11-19 (佐渡市) 薄曇り、時々小雪 (Nik340PF/1.4X/D500(630mm相当)) 面積削減:上から1/3,2/3。 早朝採餌出動。




 ・11-18 強風、後小雨時々曇 (Nik540FL/1.4X/D500(1050mm相当)) 面積2/3に削減。




  (Nik340PF/1.4X/D500(630mm相当)) 面積削減:上から2/3、1/3。




 ・11-17 曇り、時々晴れ間 (Nik540FL/1.4X/D500(1050mm相当)) 面積削減:上から1/2,1/3,2/3。






  (Nik340PF/1.4X/D500(630mm相当)) 面積削減:上から1/4,1/3,1/2,3/4。






  <16時40分、ねぐらに帰る。トキ色の薄い個体は若鳥>


 ・11-16 曇り (Nik540FL/1.4X/D500(1050mm相当)) 面積1/2に削減。 初日に撮れてホッとした



■2013-8-11 (佐渡市・トキの森公園鳥かご内) (Nik80-400/D7100>  面積削減無し。




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