オオトラツグミ
Amami Thrush
Zoothera major
■分布:日本の奄美大島にのみ留鳥として生息する。隣接する加計呂麻島では、伝聞として冬に渡来した可能性が示唆されている。2006年頃から個体数、分布域ともに回復傾向にあり、2010年頃からは300羽以上のさえずっている個体が確認されている。
■生態:奄美大島の常緑照葉樹天然林に生息する。地上で歩きながら採食し、巣の雛には主にミミズを給餌する。枝にとまって夜をすごす。

独立種としての扱い
 本種は、2012年時点での分類ではトラツグミの亜種(学名:Zoothera dauma major)とされているが、▲トラツグミとオオトラツグミの尾羽の枚数はそれぞれ14枚と12枚という形態的に明らかな違いがあること、▲つがい形成と繁殖に重要な機能を持つさえずりがまったく異なること(トラツグミは「ヒィー、ヒィー」、オオトラツグミは「キョロン、ツリリー」)、▲生息地で越冬もするトラツグミと交雑は確認されていないことなどから、独立種とする説がある。
 <Wikipediaより>

 この有力な説に従って本リストでは、将来を先取りして独立種とした。学名は仮称である。

探鳥記
■2016-5-10 奄美市
 前日は定番の場所で見つからなかった。ただ見つかっても雨が激しいためカメラを上に向けられなかった。

 本日、祈るように探したところ、間もなく見つかった。ただ、最初にして最後の一羽だった。ラッキーである。

 目の後ろの皮膚が露出している部分があること、下の嘴が相対的に太いことなどはオオトラツグミの特徴であり、トラツグミとは明確に識別できる。

主要更新
◆'23-2-10:Avibaseにより標記の学名とした。
◆'16-5-13:本欄新設
■2016-5-10 (奄美市/奄美大島) (Nik340PF/D500(450mm相当)) 面積2/3に削減。






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